第7回朝日アマ名人戦・静岡県大会
西部選出選手(浜北囲碁クラブ含)の戦い先日行われた朝日アマ名人戦の県大会の模様を振り返りたいと思います。
西部地区代表選手は、三澤さんがまさかの予選敗退で出場していませんが、若手実力者の伊藤健良さんを筆頭に岡田利幸さん、鈴木英次さん、田内正純の代表経験者、予選で伊藤さんを苦しめた出沢良樹さんと強力なメンバーで臨みました。
昨年は西部地区代表選手が1回戦を突破して全員が入賞しましたので、今年も西部代表選手の昨年同様の好成績が期待できますが、優勝予想となると誰が伊藤健良さんを倒すかに注目が集まっていたといえるでしょう。
同地区の選手とは対戦しない1回戦では、鈴木英次さんが敗退してしまいましたが、その他の選手は強豪との対戦もなかったようで、順当に初戦を突破しました。
昼食を挟んでの2回戦に進出した選手は、全員が代表経験者か同等以上の実力者ばかりと近年になく実力者が揃って好勝負が展開されました。
昨年の優勝者・実力者の加藤健一さんに挑戦した出沢良樹さんは、対局直前に研究を披露した新型で挑んで序盤から有利に打ち進めて、終盤の反撃をかわして逃げ切りました。
岡田さんも序盤は薄い石を作ったものの、中盤以降に反撃して快勝となりました。
西部同士の対戦となった伊藤ー田内戦は、黒番田内が得意の布石で足早に打ち進めましたが、伊藤さんは終始厚い着手を選んで、中盤以降に的確に打ち進めて逃げ切りました。
準決勝の伊藤ー佐藤の若手実力者同士の対局は、序盤から新型の応酬で難しい戦いでしたが、中盤で伊藤さんが鮮やかに勝負を決めました。
西部同士の対局となった岡田ー出沢戦は、岡田さんが手厚く打ち進めて、ここまで善戦していた出沢さんの反撃も遅かったようです。
決勝戦は、大本命伊藤さんと1回戦から絶好調の岡田さんとの西部同士の対局となりました。
詳しい対局の内容は後日棋譜と共に掲載しますが、白番岡田さんの疑問手もあって、黒番の伊藤さんが序盤からペースを掴んで有利な態勢を作っていました。
しかし、伊藤さんに中盤に不用意な着手があったようで、岡田さんの大反撃が開始され、岡田さんの最も得意とする分野で対局が進行していきました。
しばらくは、伊藤さん自身も「双方が最善だったかはわからない」との難しい内容の戦いが続きましたが、一段落してみるとかなり白が盛り返した様子で、形勢不明でヨセ勝負の形勢となっていました。
伊藤さんのヨセは非の打ちどころがなく、岡田さんは打ちすぎによる持ち込みや守りの不備などがあって最後は11目半と差がついたようです。
初戦で不覚を取った鈴木さんもその後の順位戦を勝ち抜いて、今年も西部代表選手が全員入賞することとなりました。
伊藤さんの優勝は、下馬評通りで順当といえるでしょう。
すべての対局において、形勢が悪くなった場面は一度もなくて、全国大会でも優勝を狙える実力といえるでしょう。
7月の全国大会が今から楽しみですが、全国大会は通過点としてさらなる上の目標に進んでいくことでしょう。
<田内 正純>